中小水力発電事業4団体勉強会

全国小水力利用推進協議会

持続可能な循環型社会を目指して

 全国小水力利用推進協議会は、小水力利用推進に関する調査研究を行うとともに、小水力利用事業の普及発展を図り、持続可能な循環型社会の構築と環境保全に寄与することを目的として2005年7月16日に発足した団体(法人格を持たない任意団体)です。

設立趣意書

 「自然エネルギーの利用が大切だ」と多くのひとが考えています。太陽光・風力・バイオマスなどの利用は拡大しつつありますが、残念ながら小水力利用はほとんど広がりを見せていません。  水力は他の自然エネルギー源にくらべて、各地で利用された歴史が長く、しかも安定した良質のエネルギーが得られるのに、なぜなのでしょうか。

 水力利用というと大規模水力発電しか頭に浮かばない方も多いようです。しかし、つい数十年前までは小川の水車から数十、数百キロワットの小水力発電などにいたる小水力利用が、この国の生活や産業を支え、エネルギー供給に大きな役割を果たしていました。いまでも、自然河川・灌漑水路・山間小渓流から上下水道・工場の余剰水圧利用等にいたるさまざまな小水力利用可能地点・場所がほとんど無数にあり、その総出力は数百万キロワットに達すると見込まれています。 小水力利用が普及するなら、その設備に必要な経費も大幅に安くなり経済性もどんどん向上していきます。なぜなら、小水力利用の場合は、事前調査も簡単であり簡易な土木工事で設置できることも多く、また必要な機械設備は普及に比例して技術的にも改良され、規格化・量産化がすすむと考えられるからです。

 小水力は他の自然エネルギーにない経済面・普及面の特長があり、さらに地域の活性化とエネルギー自給を支える核として頼れる力を持っています。

 小水力利用を進めるためには、小水力について一般の理解や関心を深め、その技術的進歩をはかり、実施上の障害を取り除き、規制緩和などをすすめ、情報を交換し知恵を出し合うため、関係者が相互に協力する必要があると考えます。こうした問題意識を共有する各方面の方々が力を合わせ、日本中に小水力利用の環を広げるため、本協議会を設立します。

全国小水力利用推進協議会

 

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